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作詞家になるには擬人法を極めよう。擬人法が使われている歌詞とその効果について

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作詞家になるには擬人法を極めよう
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歌詞に比喩表現を使うと、ありきたりな表現から脱却できるとともに、聞いた人の印象に残りやすいということを以前のブログで書きました。作詞家になるには擬人法を極めることも大切です。今回は、比喩表現のひとつである擬人法について見ていきましょう。

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作詞家になるには擬人法を極めよう

比喩表現のひとつである擬人法とは?

「擬人法」とは、人ではないものを人に例える表現方法のことを指します。「空が泣いている」というと、雨が降っている様子を思い浮かべますよね。空を人にたとえて、雨が降っている様子を「泣いている」と表現しています。このように、人にたとえて、人が行動するように表現するのが「擬人法」です。

たとえば、「雨が降っている」というよりも「空が泣いている」の方が、ありきたりでなく誌的な文章になります。

擬人法が使われている歌詞

実際に擬人法が使われている歌詞を見ていきましょう。

・自転車が凍えている 『北風 ~君にとどきますように~』(槇原敬之) 

・夜の空を飾る綺麗な花 『あの夢をなぞって』(YOASOBI)

擬人法を使うことで詩的で美しい表現になることがわかりますね。
また、ありきたりではなく「ここにしかない表現」にもなりやすいことがわかると思います。

擬人法は推敲の中で生み出そう

擬人法がどういうものかを知っていても、歌詞のなかで自由自在に使いこなせる人はそんなに多くないと思います。もちろん、擬人法を使った表現が次々と出てくるという、才能あふれる人もいるかもしれませんが、多くの人は、少し立ち止まって考えて初めて出てくる、いわゆる「ひねった」表現でしょう。

たとえば時間がない中で、「とにかく歌えるように音に言葉を乗せました!」という時に、なかなか擬人法まで手が回らなかったりします。そのため、歌詞の中で擬人法が使われていると、しっかりと練られた歌詞だという印象を与えることができます。また、擬人法を使うと、ありきたりな表現にはなりにくいため、自分なりのオリジナリティを出せるという効果もあります。

擬人法を使って歌詞をレベルアップしよう

擬人法を必ず使うべきというわけではありませんが、擬人法を作れないか?と考えて推敲をすることは作詞の勉強にとても役立ちます。歌詞を書く上で、推敲をすること自体とても大切です。歌詞を完成させ提出する前に、もっと良い表現がないか一度立ち止まるようにしてみましょう。歌詞の中でうまく擬人法が使えると、同じことを言っていても歌詞の印象がさらにレベルアップしたものに感じられるはずです。

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