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サビに多く使われる言葉とは?作詞のポイントを解説

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作詞家になるにはサビ頭の音に注目しよう
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作詞家になりたい、作詞をしてみたいという人の中には、自分のお気に入りの歌詞がいくつか思いつくという人が多いのではないでしょうか。いい歌詞だな、と思うときに、歌詞に使われている言葉の意味や内容を考えることが多いかもしれません。でも、実は歌詞の内容だけでなく、言葉の音の気持ちよさが「いい歌詞だな」と思わせているかもしれません。作詞家になるにはサビ頭の音に注目することも大切です。今回は、歌詞に使われている言葉の持つ「音」の側面について解説していきます。

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作詞家になるにはサビ頭に注目しよう

「母音」「子音」の意味を押さえよう

皆さんは、母音と子音を意識して歌詞を書いていますか?母音とは日本語でいうと「ア・イ・ウ・エ・オ(a・i・u・e・o)」の音のことを指します。子音は母音以外の音を指します。母音が「あ」である文字は「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」です。それぞれの文字を「あーかーさーたーなー」と伸ばして発音すると母音が「あ」であることがわかります。

歌詞は基本的に耳で聞くもの。音やメロディによって、似合う音とそうでない音があります。

≪こちらも参考に!≫
作詞では言葉の持つ「音」に注目しよう。歌手の声や表情をイメージすることも大切
母音(a・i・u・e・o)の響きが持つ特徴
音の響きだけでなく、声に出した時の表情をイメージしてみよう

サビの頭に使われやすい言葉とは?

母音が「あ」である文字を発声するとき、口を大きく開きますね。そのため、母音が「あ」の言葉は、聞いた人に力強さや明るい印象を与える効果があります。

そのため、サビの頭や歌い出しであるAメロの頭には、母音が「あ」の言葉が使われることが多くなっています。

たとえば、いきものがかりの水野良樹さんは歌詞を書くときに「サビ頭の母音を『あ』にする」そう。その理由として「路上ライブでお客さんの心をつかむために強い音をあてる」としています。

実際にいきものがかりのヒット」曲をいくつか見ていくと、サビ頭の母音が『あ』であることが多くなっています。知っているとちょっと面白い作詞テクニックですね。

参考サイト : Real sound  いきものがかり・水野良樹が『バズリズム』で作詞法明かす「サビ頭の母音を『あ』にする」

いきものがかりのサビの頭の歌詞一例

・”ありがとう”って伝えたくて(ありがとう
・会いに会いに会いにいくよ たいせつな君のところへ(会いにいくよ
・サヨナラは悲しい言葉じゃない(YELL
・帰りたくなったよ 君が待つ街へ(帰りたくなったよ
・風が吹いている 僕はここで生きていく(風が吹いている
・ダーリン ダーリン 心の扉を 壊してよ(気まぐれロマンティック
・さくら ひらひら 舞い降りて落ちて(SAKURA
・アイジャナイト ユウジャナイト 愛なんて(NEW WORLD MUSIC
・飛翔(はばた)いたら 戻らないと言って(ブルーバード

歌詞のもつ「音」に注目してみよう

言葉の持つ「意味」だけでなく「音」を意識して歌を聞いてみると、今までに感じたことのない歌詞の魅力に気づきますね。自分の好きなアーティストの歌詞の言葉の特徴を探してみるのも面白いかもしれません。このように、少し視点を変えて歌詞を楽しむことも、作詞の勉強のひとつなのです。

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