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歌は必ずしもポジティブなものじゃない!ネガティブな歌詞の魅力「怒り」編

歌詞コラム
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歌というと、明るいもの、元気が出るもの、ポジティブなものというイメージがあるかもしれません。でも、歌詞は必ずしもポジティブなことが書かれているわけではありません。

歌詞に書かれる「気持ち」にはさまざまあります。ポジティブなものでは、「喜び」「幸せ」「楽しい」など。これは想像がしやすいですね。

ではネガティブなものには何があるでしょうか。ネガティブな気持ちとしては、「怒り」「悲しみ」「寂しさ」などがあります。さらに「辛い」「後悔」などのネガティブな気持ちもあります。これらはラブソングなどで多用されますね。

歌詞に書かれる「気持ち」を16種類に分類したものを、『ヒット曲に学ぶ作詞の絶妙表現50《平成編》』で詳しく解説しています。

今回は、ネガティブな気持ちを扱った歌詞のうち「怒り」を歌った歌の例をご紹介します。

「怒り」を歌った歌

うっせえわ(Ado)

「怒り」を歌った歌としてわかりやすいのがAdo「うっせえわ」。大人や社会や常識などへの憤りが歌詞に現れています。

はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ
あなたが思うより健康です
一切合切凡庸な
あなたじゃ分からないかもね

うっせえわ(Ado)

私はむしゃくしゃすると大体この曲を聴きます(笑)。

男(久宝留理子)

昔の歌になりますが、久宝留理子「男」。恋愛における怒りを歌った歌としては一番、怒りの火力が強いように思います。

Ai~ 愛してると 繰り返し 言ってるじゃない
Ai~ 愛がたりない ふざけないで わがまますぎる
だいたい 実は男なんて あまったれで 情けなくて
だいたい いつも男なんて 自分勝手で 頭にくる

男(久宝留理子)

サビ前に「身勝手な癖 いいかげんもう 冗談じゃない」サビの最後で「頭にくる」って歌っているほど、怒りが散りばめられた楽曲です。でも、サビ頭が「愛してる」なのがニクいですよね(笑)。

お前が求める私なんか全部壊してやる(阿部真央)

タイトルの通り、お前が求める私は本当の私じゃないぞ、っていう強い気持ちが書かれた歌です。サビでタイトルコールがこれでもかと多用。

お前が望む通りなんかやってやるかっての
お前が求める私は私じゃない

お前が求める私なんか全部壊してやる
お前が求める私なんか全部壊してやる
お前が求める私なんか全部壊してやる
お前が求める私なんか 全部全部全部全部全部全部 ぜーんぶ 壊す

お前が求める私なんか全部壊してやる(阿部真央)

歌い方含め、とてもエモーショナルな歌です。これもかなりの頻度で聞いてます私。笑

怒りソングはストレス発散に効果的

怒りソングは、歌い手の怒りをリスナーが受け止めるのではなく、その怒りに共感し、ストレス発散する効果があります。

「わかる!」「そうそう!」と共感しながら聴くことで、自分の中にたまっていたモヤモヤや怒りが、すっと外に出ていくような感覚になるんですよね。怒りの感情は抑え込むより、うまく発散させることが大切。怒りソングは、そのための最高のツールのひとつだと思います。

ここに紹介したのは私の良く聴く怒りソングですが、イライラしたとき、気分を発散したいとき、LINE MUSICのプレイリスト「激おこソング」も参考にしてみてください。

まとめ

今回は「怒り」をテーマにした歌詞の魅力をご紹介しました。

ネガティブな感情をテーマにした歌詞は、ただ暗いだけじゃなく、聴く人の心に「共感」という形で寄り添ってくれます。怒りソングを聴いて「私だけじゃないんだ」とほっとしたり、スカッとしたりした経験、あなたにもあるのではないでしょうか。

歌詞のテーマに悩んだら、「怒り」をテーマにした歌詞にチャレンジしてみると、新しい発見があるかもしれません。

投稿者プロフィール

昆 真由美
昆 真由美作詞家・作詞講師
作詞家/作詞講師。
代表作はNiziU『SWEET NONFICTION』ShutaSueyoshi『HACK』など。
著書に『作詞入門 実例で学ぶポイントとコツ』『ヒット曲に学ぶ作詞の絶妙表現50《平成編》〜歌詞のタイプで磨く作詞技法』など4冊の著書がある。
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